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 大阪家庭医療センター(Osaka Center of Family Practice)は2012年に誕生し、ミッションセブン(Act locally=地域の幸福追求、Balance=ライフワークバランス、Collaboration=多職種連携、Development=教育・育成、Education=家庭医療学の普及、Fundamentals=基本的な医療原則、act Globally=世界的視野)を日々意識しながら、大阪各地で家庭医療学を基軸にした活動を展開してきました。

 2018年度より新専門医制度が開始され、第19番目の基本領域として、「総合診療専門医」の専門研修プログラムがスタートしました。主管する組織は日本専門医機構にゆだねられましたが、内容的には日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療後期研修プログラムをほぼ踏襲したものとなっています。日本がこれからさらに超高齢社会が進行していく中、従来の病院ベースの医学モデルから、生活モデルに軸足を置いたコミュニティづくりを意識した社会の構築は都市部でも一層求められており、医師としてその中心を担うのは地域を診ることをコンピテンシーに掲げた総合診療専門医の他にありません。

 今後、新専門医制度を修了する医師が生まれてきますが、当センターとしては、全面サポートする専門研修プログラム(2019年4月時点では「西淀病院総合診療専門研修プログラム」と「たいしょう生協診療所総合診療専門研修プログラム」)については、従来の家庭医療専門医と同等の力量を持った総合診療専門医を育成していきたいと考えています。とくに、「家庭医療学」という地域で医療を行う医師が学ぶべき内容を包括的に展開した学問体系をこれまでと変わらず基軸に据えていくことが、本当に地域の期待に応えられる総合診療医の育成につながると思っています。

 つきましては、この4月よりこれまでの大阪家庭医療センターを改称し、大阪家庭医療・総合診療センター(Osaka Center of General & Family Practice=略称OCGFP)とさせていただくこととしました。これからもすでに家庭医療専門医・指導医となっているスタッフ医師と合わせて、家庭医療専攻医、新たに加わっていく総合診療専攻医それぞれのメンバーとともに、自らの研鑽と地域への貢献をしていきます。これからもどうぞよろしくお願いします。