ごあいさつ

センター長よりのごあいさつ

  • これからの医療を担う家庭医療学を身に着けた総合診療医
  • 大阪家庭医療センター(OCFP) センター長 西淀病院 病院長 大島 民旗
大島 民旗

日本はこれから一層高齢化が進むことが明らかです。多数の疾患を併せ持った複雑性の高い患者さんに対して、従来の専門科に分かれた医療をそれぞれの医師が提供する体制は限界があります。日本もようやく総合診療医(家庭医)が基本領域の一つとして位置づけられ、新たな専門医としてスタートしようとしています。その前身は旧家庭医療学会(現在は合同して日本プライマリ・ケア連合学会)の家庭医療後期研修プログラムを修了した医師による家庭医療専門医でした。

大阪家庭医療センター(OCFP)は2006年に認定された大阪民医連家庭医後期研修プログラム「なごみ」を修了し専門医資格を持った医師が一定数になったことから、2012年に発足しました。現在診療所や中小規模病院を主な活躍の場として、地域に根付き多職種と連携しながら医療と健康づくりを進めています。

家庭医療学は地域で医療を行う医師が学ぶべき内容を包括的に展開した学問体系で、従来の内科、外科、小児科といった臓器別の学問体系とは異なった性質を持っています。従来の学問体系ではカバーできなかった一生活者としての患者、家族、地域にどうアプローチしていくのかについての示唆を与えてくれます。

私たちは自らの研鑽と合わせて、周囲の人々と学びを深めることによって、地域住民の健康と幸福に寄与したいと考えています。ぜひ多くの医学生、研修医の皆さん、あるいは一度臓器別専門医としてキャリアを積み重ねた方、医師以外の多職種の方々も、地域で医療を行う上で家庭医療学の習得は必須と言えますので、私たちと一緒に学び実践していきましょう。